市民が作る函館の映画!

函館出身の作家・故佐藤泰志の短編集「海炭市叙景」が映画化される・・・

という話はたびたび各メディアで取り上げられているので

ご存じの方も少なくないかと思います。

 

小説「海炭市叙景」のモデルとなっているのは、作者自身が生まれ育った函館市。

18の短編からなる同作品は、80年代の「海炭市」を舞台に

社会の底辺で生きる様々な人々の人間模様をリアルに描き出しています。

 

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9月3日のセンター活動日記でもお知らせしたとおり

現在五稜郭タワーアトリウムではこの映画のプロモーションが行われており、

小説にちなんだ函館の風景や映画製作に関する新聞記事などが

パネルとして展示されています(9月11日まで)。

 

そして、期間中の日曜日である9月6日には

音楽と朗読によって海炭市叙景の世界に触れてみようという試みが実施されました。  

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同作品には80年代の洋楽が数多く登場するということで、

作中の人物たちが耳にしたり背景で流れていたりした曲をライブで再現。

 

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さらに、18の短編のうちの2編の朗読が行われました。

1編の朗読時間は約30分。

いつも青年センターで練習しておられる劇団G4の皆さんが

じっくりと聞かせてくださいました。

 

率直に言って、海炭市叙景は楽しく浮き浮きしたお話ではありません。

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しかしながら、劇団G4の皆さんの朗読を聴いていると

不思議とその世界に引き込まれていきます。

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ラストシーンでの狂気を秘めた静かな迫力には、思わず鳥肌が・・・!

 

 函館には毎年数多くのテレビドラマ・映画のロケが主に東京から訪れ、

函館らしいきれいな映像を切り取ってゆきます。

もちろんそれは素晴らしいこと。

 

でも、「海炭市叙景」の映画化はそれとはちょっと違うそう。

同製作実行委員会の西堀滋樹事務局長は

「自らが住んでいる函館の街を地に足を付けて描き出した作品は

これしかないと思う」とコメント。

映画化の価値について「函館出身の作家による函館をモデルにした作品を

函館市民の手で全編函館ロケによって作ること」と述べておられました。

 

「海炭市叙景」製作実行委員会では映画化のための募金を募っているほか、

エキストラ等でご協力いただける市民を募集しているそうです。

クランクインは2010年2月、同年秋全国公開予定。

詳しくは製作実行委員会サイトをご覧ください。

 

実は結構何本もの映画とテレビドラマにエキストラ出演させていただいている私、

機会があれば「海炭市叙景」にも出てみたいです!

センター長 佐々木やすひろ