本日、まちづくりセンターにてこんな講座が開催されました。
「NPOと行政それそれの立場から考える指定管理者の運営と課題」。
市内の公共施設で指定管理を行っている団体・NPOを対象にした勉強会です。
函館市青年センターにもご案内をいただいたので、センター長と副理事長との2人で
参加してきました。
講師は、「人と組織と地球のための国際研究所(IIHOE)」の川北秀人代表。
そもそも指定管理制度が日本に導入された趣旨とは・・・
平成15年7月17日付総務省自治行政局長通知によると
『多様化する住民ニーズにより効果的、効率的に対応するため、
公の施設の管理に民間の能力を活用しつつ、住民のサ-ビスの向上を図るとともに、
経費の節減等を図ることを目的とする』 ために導入されたのが指定管理制度。
指定管理というと、「民間になってサービスが向上した」とか「経費が節減された」
ことだけが注目されがちですが、本当は・・・
「多様化する住民ニーズ」をきちんと調査して把握しているのか、とか
「より効果的、効率的に対応する」とは具体的に何をすべきなのか、とか
それらを中長期的な視点で見通し、戦略を立てた上で今何が必要かという話になるとのこと。
「住民ニーズ」は常に変化し多様化しているわけですから、
指定管理期間の3年や5年間同じであるわけがなく、
同じ年度の間であっても刻々と変化していきます。
指定管理者ってのは行政よりも柔軟にそれに対応できるんだよ!
というのが指定管理制度の趣旨であり指定管理者が意識しなければならないこと。
・・・なあんていうことやほかにももっともっと役に立つことを勉強してきました。
講座の中では市内各施設から工夫している点や今後の課題についての発表があり、
互いにいろいろと気付かされる点がありました。
こちら、マジメな顔して発表している私。
最後に、今後予想される函館の変化に各施設としてどう対応していくか、
どんな戦略を描いていくかを紙にまとめ、課題やさらに工夫できる点をみんなで共有しました。
この成果を大いに生かせるように明日からがんばっていきたいと思います!
ちなみに今日一番うれしかったことは・・・
この4月から指定管理者による運営になった亀田福祉センターに来られたお客さんが
「青年センターも(指定管理者が変わって)良くなったから、こちらもそうかなと思って来たら
本当にそうだった」と喜んでいたという話をお聞きしたこと。
青年センターがどうこうよりも、「指定管理者の施設=使いやすい施設」と
市民に認識されていることがうれしいです。
市内指定管理者の一員として、その期待を裏切らないよう
あらためて気を引き締めていきたいと思います。
センター長 佐々木やすひろ
※まちづくりセンター活動日記の記事もあわせてご覧ください