NHK函館放送局開局80周年を記念して行なわれた第36回VK懇話会に参加してきました!
職員と視聴者が語り合う場。毎回NHK関係者の方が特別に講演し多くの市民の方がつどいます!
世話人代表の桜井健治さんのあいさつのあと、函館観光大使でもある函館出身歌手の暁月めぐみさんが函館をテーマにした「ふるさとになりたい」を熱唱。
会場を華やかな雰囲気に包み込みました。
NHK副会長の小野直路さんが平成24~26年度のNHK経営計画を「豊かで安心、たしかな未来へ」というタイトルで講演しました。
「公共」「信頼」「創造・未来」「改革・活力」といった4つの重点目標をかかげ、インターネットを活用した通信と放送が融合した新たなサービスの提供と開発、大震災が関東で発生した場合のNHKのバックアップ体制の確立、被災情報を効率的に全国でやりとりできるシステムを構築すること、3年間でNHK支払率を3%向上するための営業改革などをすすめるとお話されました。
次にNHKスペシャルなどのキャスターをつとめ、週刊こどもニュースの2代目お父さんとして知られる鎌田靖さんが「わかりやすく伝えること」をタイトルに講演されました。
ニュースで話題になっていることで「いまさら聞けない」という人は毎週放送を楽しみにしていたのではないでしょうか?私もその一人です。
週刊こどもニュース放送前日には
「日本語を日本語に翻訳」
する作業があると説明。実際にこどもたちに説明してわかってもらえるまで(実際に放送するのはわかってもらえたことのみ)放送原稿を修正するのだとか...なるべく漢字は使わないのを心がけていたそうです。
例えば、
「政党」⇒同じ考えをもった人のグループ
「 株 」⇒お金を出してくれた人への保証
「詐欺」⇒嘘をついて...
といった変換作業です。
子どもたちは純粋なので、
「リクルートをめぐる汚職事件で...」⇒おいしいものを食べ歩くの?
と変換するそうです。
「わかる」ということは物事を分類することにも近く
「金利、利息、利子」などの似たような言葉で例を説明してくれました。
また、一方的に話しても伝わらない場合は「見て分からせる」手法として...
模型を使います!
と説明。ここから「実演!週刊こどもニュース」の時間突入でした!実演してくれたのは原子力発電の仕組みです。
「キャスターという意識よりも紙芝居おじさんという意識が強かったです」と説明してくれて納得!
しかし、大事なことを省略してわかりやすくするだけでよいのか?
と自問自答されたこともあるそうです。
「どっちが良い者なの?悪者なの?」と子どもが聞いてくることがあるので、
必ずしもどちらが正しいか決められないことがあるときは辛かったそうです。
最後に井上ひさしさんの発言である...
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」を例にあげて講演を締めくくり、
質疑応答に対して「わからないこともわかってほしいという熱意が大事」とお話してくれました。
とても楽しい講演でした!
このあと懇親会では、最後にNHKの皆さんが登壇してごあいさつをしてくださいました!
わかりやすく伝えること。公共施設を運営する私たちにも大切なことです。今回はそんな大切なことを教えてくれたNHKの皆さんに感謝です。
これからも道南地域の情報を発信し続けてくださることを楽しみにしています!
センター長 仙石