若者サポートステーションができます

函館に、道南初で道内では4ヶ所めとなる「地域若者サポートステーション」が

できるのをご存じでしょうか。 

 

「サポステ」の通称で呼ばれる同ステーションは、厚生労働省が若者の雇用対策として

平成18年に開始した事業。

15歳から40歳未満のいわゆる「ニート」を対象に、職業意識の向上や社会との調和を

支援していこうという総合相談窓口です。

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そして、間もなく6月1日より、八幡坂の北海道国際交流センター内に

はこだて若者サポートステーション」がオープンします。

 

青年の育成や支援を設置目的に掲げる青年センターも、

サポステがどんなことをするのか十分情報を持っておかなければ・・・!

 

ということで勉強させていただこうと、5月29日に実施された

サポステオープン記念のフォーラムに参加してきました。

 

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NPO法人共働学舎新得農場 代表 宮嶋 望さん

「いろいろな問題を抱えてやって来る若者を心から喜んで受け入れるため、

『この子も何らかの宝物を必ず持っているはず。それを探してやろう』と

心から思い込むようにしている。

 炭鉱のカナリアは弱いからこそ人間に危険を知らせてくれる。

同様に、様々な困難を抱えてやって来る若者は、社会の問題を我々に伝えてくれる

重要な役割を持っているんだと考えられる」

 

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さっぽろ若者サポートステーション 館長 穴澤 義晴さん

「ニートや引きこもりのような若者に対して多くの人は『怖い』と思ってしまう。

だから、彼らがどんな人たちなのか、何が得意で何ができないのかを

きちんと周囲に知らせることがサポステの最初の大きな役目だ。

知ってみたら、関わってみたら何でもない若者なのに、多くの人はその機会がないために

怖いと感じてしまうのだから」

 

おふたりとも、問題を抱えた若者が何らかの制度や仕組みに依存するのでなく、

彼ら自身が主体性を持って取り組まなければならないことを強調していました。

仕組みや制度を提供する側の人と当事者が協働で問題に取り組んでいかなければならないと。

 

大変勉強になったフォーラムでした!

以下、サポステの様子をちらっと写真でご覧ください。

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受付ルーム。 

 

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個人面談室。 

 

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居場所として活用できるルーム。日当たりと景色がいいです! 

 

さて帰り際、はこだて若者サポートステーションの代表を務める

山崎文雄さん(北海道国際交流センター代表理事)からこんなお言葉をいただきました。

「この施設、このサポステだけで問題を解決できるとは思っていません。

青年センターも含めいろんな機関と協力して当人が必要なサポートを

受けられるようにしていきたいと思っています」。 

 

もちろん青年センターも、必要な若者にはサポステをご紹介したいと思いますし、

サポステからは「サポステに通ってくる若者に青年センターの各種活動を紹介したい」との

お申し出をいただいています。

函館地域における若者の支援体制が充実していくように、

この地域の大人みんなで知恵を絞り汗を流していきたいと心から思っています!

センター長 佐々木やすひろ